1日より西荻窪の三月の羊さんにて開催しておりましたワスレモノ設置展-Solitar-、本日を持ちまして終了いたしました。師走のお忙しい中、足を運んで下さいました皆様、関心をお寄せ下さいました方々、そして一年で一番忙しい季節にもかかわらずわがままな展示をお赦し下さり、温かく穏やかに見守って下さった三月の羊さんに心より御礼申し上げます。
個展とは呼べないほど小さな小さな展示即売でしたが、一ヶ月間の展示は長いようで短くて、搬出が済んでご挨拶をするときにはどうにも寂しくなってしまいました(こんなに終わることが切なくなってしまった展示は初めてです)。
手探りの状態の作品を並べてご意見を頂いたり、展示の構成を途中から変えたりしながら、自分が、自分の展示に対して目を近付き過ぎていたことに気付くことが出来ました。一番ご意見頂いたオブジェに関して、木箱のオブジェのときから同じスタンスなのですが、配置するものは私の愛しいと感じたもの、ワスレモノなので、出来るだけ原形のまま、標本として配置したい、というのが制作の意図です。木箱の真ん中に釦がひとつあるだけ、というのが完成型かもしれない。こういうことを作り手が謂うのは・・・宜しくないことなのかもしれませんが・・・。オブジェに使用した石膏は現在も試行錯誤中で、とても愛しい素材になっております、硝子や金属は無機物だけれど変化に富んで、自分の中で何処か、生きているもの、という位置付けがあるのですが、石膏は無機物らしい、というか、止まっている状態、意思のない素材、というような気がしていて・・・過去の何か、を形にするための素材として使いたいのかもしれません。
搬出後は久し振りにウォーターブルーカフェの珈琲とケーキでささやかに打ち上げ。
明日と明後日は荒れ果てた部屋の大掃除、年明けからは持ち帰った本業の宿題消化、それから1月末の工作室準備をせねば。
そして、来年の最終的な目標は聖夜のロバロバカフェさんでの展示、です。
来年も一年、作ることと展示することのために、食い繋いで参ります。
画像は今朝ほど開いた自宅の白梅。
早朝の薄闇に浮かぶような白さ。
追記
聖夜の贈り物、メッセージ、ありがとうございます。
寒中見舞いでお返事させてください、不精でもう、本当に申し訳ございません・・・、
kana wrote : 2007年12月29日 19:48